「もう少しでできるのに、あと一歩が踏み出せない」
そんなお子さんを前にしたとき、焦る気持ちや「なんでやらないの?」という感情がわいてくることもあるかもしれません。でも、子どもは“できない”のではなく、“やる勇気が持てない”だけかもしれません。
大切なのは「安心の土台」を作ること。できる・できないの前に、「失敗しても大丈夫」「あなたを信じているよ」というメッセージを日常的に伝えていきましょう。
そしてチャレンジのハードルは、できるだけ“低く、短く”。いきなりゴールに向かわせず、「今日は最初の一歩だけやってみよう」と段階を分けて促すことがカギです。
作業療法では“スモールステップ”という考え方を使います。例えば、靴下が履けない子には、「まず足を入れるだけ」「次に引っ張ってみる」「最後にかかとを合わせる」…というふうに、成功しやすい単位に分解していきます。親がステップを細かく設定してあげることで、子どもは「これならやれそう」と思えるのです。
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