エンドレス動画(ゲーム)の子へはどう対応する?

学齢期の対処法

「もうやめようね」が通じない…

スマホやタブレットで、YouTubeやゲーム実況、アニメなどを見続けてしまう。
「そろそろ終わりにしようね」と声をかけても、「あと1本!」「まだ見るー!」と止まらない…。とりあげると絶叫して拒否。
そんな様子に、困ってしまう親御さんも多いのではないでしょうか。

でも、「見るのが悪いこと」ではなく、「やめるのが難しい子」にとっては、工夫しだいでコントロールできるようになる可能性があります。
ここでは、親がイライラせずにできる具体的な対策をお伝えします。

途中でやめることができない理由

子どもが動画を見続けてしまう背景には、以下のような理由があります:
• “切れ目”がない設計になっている(自動再生・関連動画)
• 楽しくて、他のことが面倒に思える
• 時間の感覚がまだ未熟
• 不安や疲れを、動画で紛らわせている場合もある

このような理由から、ただ「ダメ!やめなさい!」と叱っても、子どもにとっては納得できず、反発や癇癪につながることも。

対処法1:時間を“見える化”しよう

子どもは「何分」「あとどれくらい」がイメージしにくいことが多いです。
そのため、“時間の終わり”を目で見て理解できる工夫が大切です。

おすすめの方法
• タイマー等を使って決まった時間をセット
• YouTubeキッズなど、再生時間が決まっているアプリを活用
• 「3本までね」と“本数”で制限する(子どもに分かりやすい)

→時間を自分で決めさせると、「自分で決めたから守る」気持ちが育ちやすくなります。

対処法2:「やめた後に何をするか」を決めておく

動画をやめる=楽しい時間の終わり
だけではなく、その後に“次の楽しいこと”が待っていると、切り替えがスムーズになります。

例:
• 「動画を終わったら、おやつにしようか!」
• 「終わったら、一緒に折り紙しよう」
• 「お風呂で水鉄砲しよう」

→次の行動を先に伝えておくと、気持ちの見通しがつきやすくなります。

対処法3:「見る時間」を生活の中に組み込む

「ご飯のあとに15分」「宿題の後に1本」とルールを決めておくことで、
ダラダラ見続けることを防ぎやすくなります。

ポイントは“事前に約束”すること。

→ 事後の「もうダメ!」より、事前の「今日は夕飯後に1本だけね」の方がスムーズです。

対処法4:「見る理由」に目を向けてみる

動画ばかり見てしまう背景に、次のようなことが隠れている場合もあります:
• 学校で疲れている・不安がある
• ひとりで過ごす時間が多くて寂しい
• 親と関わる時間が少ない

「なんでそんなに見るの?」ではなく、「何が楽しいの?」「今日は学校どうだった?」
子どもの気持ちに寄り添うことで、根本的な解決のヒントが見えてくるかもしれません。

対処法5:「親も休む」ことを大切に

とはいえ、忙しい毎日の中で「動画ばっかり見て!」とつい怒ってしまうのは当然のこと。
まずは、親自身がゆっくり休める時間をつくることも大切です。
• 子どもが動画を見ている時間を「自分の休憩」と割り切る
• 怒る前に深呼吸をひとつ
• 無理に止めさせようとせず「今日は見る日」と割り切る日があってもOK

親が少し余裕を持てると、子どもへの対応もやわらかくなり、結果的に関係も良好になります。

まとめ

動画やゲームは、今の子どもたちにとって切り離せない存在。
だからこそ、“上手に付き合っていく力”を育てることが大切です。

すぐに完璧にできなくても大丈夫。
「ちょっと減らせた!」「約束守れた!」その一歩が大きな成長につながります。
きりんママは、子どもも親も“できた!”を増やす子育てを応援しています。

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