「みんなについていけていない気がする…」そんなとき、親としては焦りや不安を感じてしまうもの。でも、大切なのは「どこで困っているのか」を見極めることです。
まずは担任の先生や支援学級の先生と相談し、「つまづきポイント」を明らかにしましょう。それが、読み書きなのか、指示の理解なのか、集中力なのか、原因によって対応が変わります。
読み書きにつまづいている場合
板書や教科書を理解するのに時間がかかる、文字への苦手意識があるなど、目に見えにくい理由が背景に隠れている場合があります。これは「目から入る情報処理」が苦手なタイプによく見られます。
- 読みやすい教材にする→行間に線を引く、フリガナを振る
- 読みやすい定規を使う
- 音読アプリを活用する
- 板書を減らしてプリントを活用する
- 板書を減らして写真にとる
本人に合わせてできる形を増やして「成功体験」を積んでもらうことが重要です。視覚認知が苦手な場合は、目で見るよりも耳で聞く方が頭に入りやすい場合も多いです。学校によって導入してよい道具やアプリなど異なってきますので、事前の相談が必須です。
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指示の理解に時間がかかる場合
先生が言ったことをすぐに理解できない、何をすればよいのかわからなくて止まってしまう子もいます。これは「耳から入る情報の処理」が苦手なタイプによく見られます。
- 短い言葉で、具体的に伝える
- 視覚での補助を入れる→予定表・順番カードなど活用
- わかる時間を確保する→急がせない、焦らせずに、待つ時間を持つ
なにより「わからない」が言える安心感を作ることも大切です。
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授業中に集中が続かない場合
集中が切れやすい子は「落ち着きがない=やる気がない」とみられてしまいがちです。でも、周囲の刺激が気になってしまったり、体がうずうず動いてしまったり、背景には本人もコントロールしづらい感覚が隠れていることもあります。
- 集中できる時間を区切る→5分だけ頑張ろう、タイマーが鳴るまで続けよう
- 残り時間のみえるタイマーをつかう
- 席の場所を前方にする
- 掲示物を減らす
本人に集中できる時間を意識してもらうことも大切ですが、同時に環境の調整も重要です。人の動きが見えにくい前の席の方が気が散らなくて済みますし、黒板近くに掲示物を貼らずに、後方に掲示する、等の工夫も効果的です。おうちでも勉強する空間はなるべくものがない方が良いですし、余計な刺激の入らない壁向きの方が集中できる時間も増えやすいです。
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まとめ
どんなケースでも、「子供がどうしたらできるようになるか」を一緒に考える視点がとっても大事です。つまづいている=さらに伸びるポイントをみつけた!と捉えられると、少し親の心もかるくなります。
また、家族であると素直に勉強に取り組めない場合は、親以外の選択肢を用いた方がうまくいくことも多いです。
同時に、できていること・好きなことも同時に見つけておくと、自信の土台になります。得意なことを伸ばすと、苦手にも前向きに取り組む力が湧いてくるからです。

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