ADHD(注意欠如・多動症)のお子さんは、「じっと座って集中して勉強すること」がとても苦手に感じられることがあります。でも、苦手=できないではありません。
お子さんに合った方法で取り組めば、「勉強って面白い!」と思えるようになることも多いのです。
ここでは、家庭でできる工夫や声かけのヒントをお伝えします。
まずは「短時間×成功体験」から始めよう
ADHDの子にとって、長時間座って机に向かうのはとてもハードルが高いものです。まずは、「短く・区切って・できた!」を積み重ねましょう。
具体的には:
• タイマーを使って5分だけ取り組む(集中できたら花丸!)
• プリント1枚ではなく、「この3問だけ」など小さく区切る
• 終わったらすぐ褒める&休憩
→「やればできる!」「短い時間ならがんばれる」と実感してもらうことが大切です。
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勉強に「体の動き」を取り入れる
ADHDの子は体を動かすことで逆に集中しやすくなるタイプも多いです。座ったままでじっと…ではなく、「動いてOKな勉強方法」を試してみましょう。
例:
• 音読は立って歩きながら
• 単語カードを家のあちこちに貼って探すゲームに
• 「言葉を覚える」→「紙に書いて壁に貼る」→「声に出して読む」など複数の動きを組み合わせる
→五感を使うことで、脳に入りやすくなります。
気が散らない「環境づくり」がカギ
ADHDの子は、視覚や聴覚から入る刺激にとても敏感です。周囲の音や動きで集中が切れやすいので、できるだけシンプルな環境で勉強するのがおすすめです。
工夫ポイント:
• テレビ、スマホ、兄弟の声が聞こえない静かな場所
• 机の上には教材だけ(文房具やおもちゃは引き出しの中へ)
• 必要なら耳栓やノイズキャンセリングヘッドホンを使う
→「集中しやすい場所」を一緒に見つけていきましょう。
ごほうびやルールも「見える化」すると効果的
「あとでね」「終わったら遊ぼう」は、ADHDの子には少しあいまいです。視覚で見える形で約束やゴールを示すと、モチベーションがアップします。
例:
• 「勉強15分→タイマー→終わったらトランポリン3分!」というカードを並べておく
• 「できたらシール1枚→5枚で好きなおやつ」などのごほうび表
→目に見えるごほうびやルールは、やる気スイッチを押してくれます。
まず得意から伸ばそう
ADHDの子は、「できないこと」ばかり注目されがち。でも実は、アイディア豊富だったり、運動や表現が得意だったり、「光る部分」もたくさんあります。
得意なところを伸ばすことが、「自己肯定感」のカギになります。
まとめ
大切なのは「できるやり方を見つけること」です
ADHDの子の勉強支援は、「一般的な方法に当てはめる」のではなく、「その子に合ったやり方を一緒に探す」ことがポイントです。
イライラしてしまう日もあると思いますが、焦らなくて大丈夫。
「うちの子はこうすると伸びる!」
そんな発見を、ぜひ一緒に楽しんでいきましょう。
また、他にも兄弟がいて手が足りない、勉強のフォローは苦手、といった場合は、その子にあった教材を探したり、プロにお願いするのも手です。
パパママの負担を軽くする方法も同時に考えてくださいね!
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