イベント前不安な子供に親ができること

学齢期の対処法

“ドキドキ”を“楽しみ”に変える声かけと準備

運動会、発表会、移動教室や社会科見学など…イベント前は多くの子どもたちにとってワクワクとドキドキが混ざる時期。でも、中には不安が強くなってしまって、泣いたり、体調を崩したり、行きしぶったりする子もいます。そんなとき、親ができる具体的な対応を項目ごとにご紹介します。

「不安の正体」を一緒に探る

子どもが「行きたくない」と言ったとき、まず大切なのは「なぜ?」を探ること。
子どもはまだ自分の気持ちを言葉でうまく伝えられないこともあります。

対応のコツ:
• 「何がいやなのかな?」「どこがドキドキするの?」とやさしく聞く
• 「●●が心配なんだね」と子どもの気持ちを代弁してあげる
• 「失敗したらどうしよう」などの思いを否定せず、共感する

イベントの「見通し」をつける

不安の原因の多くは「何が起こるか分からない」こと。
当日の流れを具体的に伝えて、頭の中にシナリオを作らせてあげましょう。

対応のコツ:
• 写真やイラスト、スケジュール表を使って当日の流れを見せる
• 「トイレはどこ?」「ご飯はいつ食べる?」など細かいことも教える
• できるなら前もって会場や場所を一緒に見に行く

「役割」や「やること」を明確にする

自分が何をすればいいのかわかると、不安が安心に変わります。

対応のコツ:
• 「あなたのやることはこの順番ね」と一緒にリハーサルしてみる
• チェックリストを作って、1つずつ確認しながら準備
• 「お弁当の時間にはこのおにぎりを食べようね」など、楽しみを混ぜる

「お守りアイテム」を用意する

お気に入りのティッシュ、小さなキーホルダー、ママのハンドタオルなど、
安心できるものをそっとポケットに入れておくのも効果的です。

対応のコツ:
• 「困ったらこれをにぎってね」など、使い方も伝える
• 小さなメモや写真をお守り代わりにしてもOK

失敗しても大丈夫というメッセージを送る

「失敗したらどうしよう」と感じている子には、成功より“挑戦したこと”をほめる声かけを。

対応のコツ:
• 「うまくいかなくてもいいよ」「がんばってみようとする気持ちがすごいね」
• 帰宅後には、「●●ができたね!」という“できたこと探し”を一緒にする

親自身が落ち着いていること

実は一番大事なのが、親の安心感。
親が「大丈夫かな」「失敗しないかな」と不安そうにしていると、子どもにもその気持ちは伝わります。

対応のコツ:
• 深呼吸して、まずは親がリラックスする
• 子どもの不安に寄り添いつつも、「あなたなら大丈夫」と信じるまなざしを

前日の夜と当日の朝のサポート

イベント前夜や当日の朝は、子どもの緊張がピークになりやすいタイミング。

対応のコツ:
• 前日は早めに寝るために、静かな時間を意識して過ごす
• 朝はバタバタせずに余裕を持った行動を
• 「今日は○○がある日だね!応援してるよ!」という前向きな声かけを

イベント前の声掛け集

不安な気持ちを受け止める声掛け

  • 「ドキドキしているんだね。そういうときもあるよね」
  • 「わからないことがあると不安になるよね。ママと一緒に確認しよう」
  • 「行きたくないと思ったら、少し見に行くだけでもいいよ」

見通しを立てられるような声掛け

  • 「〇時になったらで出発するよ。そこからバスと電車でいくよ」
  • 「もし〇〇だったら、△△しようね」(もし不安が強かったら一旦外にでて休もう 他)

安心感を伝える声掛け

  • 「このお守りと一緒に応援しているよ」
  • 「全部できなくても少しでもできたらOKだよ」
  • 「何かあったらママのところに来てもいいからね」

自信を引き出す声掛け

  • 「前もできたよね。今回もチャレンジしてみよう」
  • 「困ったときはどうしたらいいか一緒に考えると」
  • 「あなたなら大丈夫。ママがついているよ」

イベント前のチェックリスト

項目内容
スケジュールの事前確認いつ、どこで、何をするか子供に伝えてある
写真やイラストで視覚的に確認イベント場所や流れを写真や図で説明した
移動手段や持ち物の確認子供と一緒に移動方法や必要な物を確認した
「やること」「やらなくていいこと」を明確に途中で離席OK,途中でやすんでOKなど安心材料を提示
安心アイテムの準備好きなお守りやハンカチ、イヤーマフなどの不安対策アイテム持参
事前に本人の不安を聞く時間をとる「不安におもっていることある?」と聞き取れた
イベント途中・後のサポートを伝える「終わったら〇〇しようね」など伝えた
親自身もリラックスする親が緊張していないか、自分の気持ちを確認した

まとめ

小さな一歩を応援する親でありたい

イベントが苦手な子は多くいます。それでも、丁寧な準備とあたたかな見守りがあれば、「ちょっとがんばってみようかな」という気持ちにつながっていきます。子どもが自信を持って一歩踏み出せるように、その一歩を積み重ねるために、まずは安心できる親子の関係を土台にしてあげてください。

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