第一段階は、乳幼児期に最初に育つ「からだの感覚」です。安心して動ける体の“土台づくり”の時期で、体の感覚が育つと、落ち着きやすくなり、人や遊びに集中できるようになります。
第一段階のつまずき
この段階のつまずきは、体の「安心感」や「動きの感覚」に影響します。
よく見られるサイン
● 落ち着きにくい・不安定
• 抱っこをすると体が固くなる/逆にフニャっとする
• 座っていられず常に動いてしまう
• 初めての場所や音に敏感で泣きやすい
● バランスの未熟さ
• 体の動きがぎこちない
• 段差が苦手
• 高い所に登れない、または極端に登りたがる
● 触覚の偏り(過敏・鈍感)
• 服のタグや素材が気になって着られない
• 手や口のまわりの汚れを極端に嫌がる
• 一方で、痛みに鈍く怪我に気づかないことも
第一段階の対処法
● 固有受容覚(筋肉・関節の感覚)が弱い場合
• 重いものを運ぶお手伝い(洗濯物・本・買い物袋)
• 大きい動きの遊び:ジャンプ、よじ登る、押し合いっこ
• “ギュッ”とする刺激:布団にくるまる、クッション挟み、セラピーボールで軽い圧
● 前庭覚(バランス感覚)が苦手な場合
• ゆっくり揺れる遊びから:ハンモック・ブランコ・ラジオ体操
• 頭の位置変化を少しずつ増やす:寝転ぶ→起きる、四つ這い→立つなどの動き遊び
• 酔いやすい子は“予告”をする:急な姿勢変化を避ける
● 触覚(タッチ)が苦手な場合
• 素材を選ぶ:綿やタグなしの衣類
• 触覚への“慣れ”トレーニング:手遊び(米・豆・スポンジ・水・泡など)
• 押す・つかむ遊び:粘土・スライム・ふわふわボール



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