ASDの子が伸びる遊び3選

学齢期の対処法

「苦手」が「できた!」に変わる遊びのヒント

ASD(自閉スペクトラム症)の子どもたちは、感覚の敏感さこだわりコミュニケーションの難しさなど、さまざまな特性を持っています。そんな特性に寄り添いながら、「できる!」を育てるために、おうちでもできる楽しい遊びを3つご紹介します。

ごっこ遊び(役割遊び)でコミュニケーション力UP

こんな子におすすめ:
・会話が一方通行になりがち
・相手の気持ちを想像するのが苦手

なぜおすすめ?
ごっこ遊びは、相手の立場に立つ練習になります。「ママ役と子ども役を交代する」「お店屋さんとお客さんを演じる」など特定の役を演じる遊びを通して、社会的なやり取りを自然に学ぶことができます。

遊び方のコツ:
・最初はシンプルなお話から始める
・セリフが思いつかない時は、大人がモデルになって見せる
・絵カードやぬいぐるみを使うと入りやすい

最初は、先生と生徒、お母さんと子供、のように想像しやすい役柄がGood。ごっこ遊びが苦手でも、最初は真似っこ遊びからでもOK!

粘土やスライム遊びで感覚統合トレーニング

こんな子におすすめ:
・触ることに敏感だったり、逆に強い刺激を求めたりする
・手先の感覚が不器用な子

なぜおすすめ?
粘土やスライムは、触覚や手の動きをたっぷり使う遊びです。気持ちよい感触を楽しみながら、感覚を統合していく(つまり「感じ方」を調整する)練習になります。

遊び方のコツ:
・子どもが「気持ちいい」と感じる粘土を選ぶ(小麦粘土、紙粘土、スライムなど)
・型抜きや道具を使って「できた!」体験を増やす
・苦手な子にはまずスプーンなど道具を使わせると安心

無理に触らせなくて大丈夫。“気持ちいい”と思える刺激を一緒に探して、だんだんと増やしていこう!

迷路・パズルで思考力と集中力UP!

こんな子におすすめ:
・順番やルールに強いこだわりがある
・コツコツ作業が好き

なぜおすすめ?
パズルや迷路は、見通しを持って考える力や、ルールの中で遊ぶ力を育ててくれます。ASDの子が得意とする“視覚的な情報処理”を活かせる遊びでもあります。

遊び方のコツ:
・「できた!」の達成感を味わえる、やさしめの難易度から始める
・時間を区切ると集中しやすい(タイマーを使うのも◎)
・子どもの「好きなテーマ」の迷路やパズルを選ぶ(車、動物など)

“できた!”の喜びが、自信に繋がります。簡単なものから初めて、たくさんの小さな成功体験を積み重ねていきましょう!

まとめ

“その子のペースに合った遊び”を選べば、遊びの中に支援のヒントがたくさん詰まっています。

「うちの子あてはまりそう」と思ったら是非取り入れてみてくださいね。

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