レジリエンスの育て方

おうち療育

つまずいても、また立ち上がる力を子どもに育てるために大事なこと“レジリエンス”

レジリエンスってなに?

「レジリエンス(Resilience)」とは、「心の回復力」や「しなやかな強さ」を意味します。
たとえば、失敗したときに「もうだめだ」と落ち込むだけでなく、「次はこうしてみよう」と前を向ける力。
友だちとケンカしても、自分の気持ちを整理して仲直りできる力。
環境の変化に柔軟に対応できる力。

つまり、困難やストレスを乗り越えるための「心の柔軟性・立て直し力」が、レジリエンスです。

レジリエンスがなぜ大切なのか?

現代の子どもたちは、たくさんの情報や選択肢にさらされながら、学校や家庭で多くの課題に直面しています。
• 学習のプレッシャー
• 友だち関係のトラブル
• 自分の「できない」との向き合い

そんなときに、レジリエンスがあれば「うまくいかない」ことを乗り越える力になり、自信を失わずに自分らしく歩むことができます。

レジリエンスを育てるために親ができること

① ありのままの気持ちを受け止める

「泣かないで」「そんなこと気にしないの!」と言いたくなる場面もありますが、まずは子どもの気持ちを否定せず、「そう感じたんだね」と共感することで、子どもは自分を肯定的に受け入れられるようになります。

✔ フレーズ例:「つらかったね」「悔しかったんだね」「教えてくれてありがとう」

② 小さな成功体験を積み重ねる

レジリエンスは、「自分ってけっこうやれる」という感覚から育ちます。
難しすぎない目標を一緒に立て、少しずつ達成していく中で「自信の芽」を育てていきましょう。

✔ 例:靴をそろえられたら褒める、毎朝1ページプリントに取り組めたらシールを貼る など

③ 失敗に対する見方を変える

子どもが失敗したときに「失敗は悪いこと」ではなく、「次につながる大事な経験」と伝えることで、恐れずチャレンジできる心を育てられます。

✔ フレーズ例:「うまくいかなかったのは、新しいことに挑戦したからだね」「どうすればもっと良くなるか、一緒に考えてみよう」

④ モデルとなる大人の姿を見せる

親自身が、困難に立ち向かいながら工夫する姿を見せることも、レジリエンスを育てるうえで重要です。

✔ 例:「ママも今日すごく失敗したけど、次はこうしようって考えてるよ」

⑤ 子どもが「安心できる居場所」をつくる

家庭が「失敗しても大丈夫」「どんな自分でも受け入れてもらえる」と感じられる場所であれば、子どもは安心して挑戦し、また立ち直ることができます。

レジリエンスが育つとどうなる?

• つまずいても、自分で立ち上がれる
• 問題に直面しても、自分なりに工夫して前に進める
• 自分に対して優しい気持ちを持てる
• 他人の失敗にも寛容になれる

これは、子どもだけでなく、ママやパパ自身にも必要な力です。親子で一緒に、心のしなやかさを育てていけたら素敵ですね。

親もレジリエンスが必要です

「しっかり育てなきゃ」「全部サポートしなきゃ」と、ママやパパが自分にプレッシャーをかけすぎていませんか?

まずは、大人自身が「失敗してもOK」「今日はこれだけできたらじゅうぶん」と思えること。
大人の自己肯定感が、子どもにも伝わっていきます。

「がんばらせる」ではなく、「一緒に乗り越えていく」スタンスで。
レジリエンスは、親子でゆっくり育てていくものです。

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