〜身体づくりと落ち着きを育てる“作業療法的アイデア”〜**
冬になると、外遊びの時間がぐっと減りますよね。
でも実は、外遊びは「運動」だけでなく、子どもの脳の成長に欠かせない感覚刺激の宝庫。
特に発達特性のある子は、外で刺激を調整していたのに冬はそれが減るため、
• 落ち着きがなくなる
• 甘えや癇癪が増える
• 室内でエネルギーを持て余す
といった“冬の不調”が出やすい時期です。
そこで今回は、
おうちでも外遊びの感覚刺激を補える、作業療法士おすすめの感覚あそびをまとめてご紹介します。
難しい準備は不要!どれも家庭にあるものでできます。
冬に不足しやすい“3つの感覚”とは?
外遊びが減ると、特に以下の感覚刺激が減少します。
① 前庭感覚(動き・バランスの感覚)
ブランコ、走る、ジャンプなどで得られる「揺れ・回転」の感覚。
→不足すると、姿勢の崩れ、集中のしにくさに影響。
② 固有感覚(筋肉・関節を使う感覚)
登る、引っ張る、押すなどの動きで得られる、体の「力加減」を学ぶ感覚。
→不足すると、多動・過敏・不器用さにつながる。
③ 触覚(触る・感じる感覚)
砂や土、草、風…様々な“触り心地”。
→不足すると、触られたくない・逆に触りたがるなどの偏りが目立つ。
冬はこれらの刺激が減りやすいので、おうちでの補い方が大切です。
おうちでできる感覚あそび【10選】
家庭で簡単に!効果はしっかり!
外遊びに近い刺激が得られる遊びを、目的別にご紹介します。
A:前庭感覚(バランス)を育てる遊び
① タオルそり遊び(3歳〜)
大きめのバスタオルに子どもを乗せ、大人がゆっくり引っ張る。
→スピードの調整で、揺れやバランス刺激を安全に補給。
② クマ歩き・カニ歩きレース(年齢問わず)
室内をクマのように四つん這いで歩く。
→体幹+前庭刺激、姿勢保持力が育つ。
③ 座布団サーフィン(3歳〜)
座布団を足で押しながらスイスイ滑らせる。
→バランス力と体の使い方が自然に育つ。
B:固有感覚(力加減)を満たす遊び
④ お布団ぐるぐる巻き(3歳〜)
子どもを布団にくるみ、ギューっと圧をかけてコロコロ。
→「筋肉に圧」をいれると落ち着きアップ。
⑤ お手伝い遊び(年齢問わず)
・洗濯物運び
・ペットボトルのゴミつぶし
・買い物袋運び
→“重いものを運ぶ”動きは、自律を整えるのに最強!
⑥ 押し相撲・引っ張りっこ(5歳〜)
ただし怪我をしないよう、大人は力を調整。
→力比べは固有感覚あそびの王道。
C:触覚刺激を楽しむ遊び
⑦ 片栗粉スライム(3歳〜)
片栗粉+水だけ。
→固まったり溶けたりの感触変化で、触覚が豊かに育つ。
⑧ 靴下つかみゲーム(年齢問わず)
いろんな素材の靴下を床に散らし、つまんだり結んだりほどいたり。
→細かい触覚遊びは冬にぴったり。
⑨ コットン雪あそび(2歳〜)
コットンを「雪」に見立てて、つまむ、丸める、ふーっと吹く。
→“軽い素材”は触覚に敏感な子でも遊びやすい。
D:冬ならではの体つくり
⑩ 手足ぽかぽか体操(年齢問わず)
・手足をぎゅーっと握ってパッ
・手足を交互に振る
→冬の冷えからくる動きのぎこちなさや集中低下を和らげる。
発達特性のある子に合う遊び方のポイント
ただ遊ぶだけでなく、「どんな環境で」「どんな声かけをするか」で効果がぐんと変わります。
① “ちょうどよい刺激量”を探す
刺激が強すぎると興奮し、弱すぎると飽きる。
→子どもの様子を見て強度をこまめに調整。
② 成功しやすい設定にする
・短時間
・1つの課題だけ
・「できた!」で終わる
→成功体験を積むことが自信につながる。
③ 日中に取り入れる(夕方以降は負荷低め)
③ 日中に取り入れる(夕方以降は負荷低め)
前庭刺激は夜に行うと寝つきが悪くなることも。
→午前〜夕方前がベスト。
まとめ
冬は動きが減ることで、発達特性のある子ほど
「なんか落ち着かない」「イライラする」「体がダルい」
といった不調が出やすい時期です。
でも、おうちでできるちょっとした感覚遊びで、
• 体が温まる
• 集中しやすくなる
• 感情が安定する
• “できた!”が増えて自信につながる
といった、たくさんの効果を得られます。
ぜひ、家にあるものを使いながら、
楽しみつつ心身の土台づくりをしてみてくださいね。



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