小学生になると、子ども同士の関わりが一気に広がります。
その一方で、“ちょっとしたすれ違い” や “気持ちのぶつかり合い” から、トラブルが増えやすい時期でもあります。
「うちの子だけ?」
「どうサポートしたらいい?」
そんな不安に寄り添いながら、トラブルの背景と家庭でできるサポート方法をまとめました。
小学生にお友達トラブルが増える背景
① 言葉の発達は進むが、感情コントロールは未成熟
小学生は語彙力は伸びますが、
「言い方」 や 「距離の取り方」 の調整はまだ難しい年齢。
つい強い言い方になったり、誤解されたりしやすい時期です。
② 価値観や遊び方の違いが目立ち始める
低学年では“みんなで同じ遊び”が多いですが、
学年が上がるほど「〇〇派」「私はこっちが好き」など個性が分かれます。
この違いが排除やモヤモヤにつながることも。
③ 自尊心が育つ途中で“優劣に敏感”
「勝った・負けた」「できる・できない」が気になる時期。
特に発達特性のある子は、この“敏感さ”が強いこともあります。
④ SNS・オンラインゲームが生む新たなトラブル
言葉のニュアンスが伝わらず、誤解からケンカになることも。
また“既読無視”で傷つくなど、現代ならではの悩みも増えています。
家庭でできるサポート方法
① まずは、子どもの気持ちをそのまま受け止める
子どもが困ったことを話してきたら、
いきなりアドバイスをせず、まずは共感。
• 「悔しかったね」
• 「それは嫌だったね」
• 「よく話してくれたね」
と、子どもの“心のスペース”を整えてあげます。
感情が落ち着くと、自然と“次どうしよう?”が考えられるようになります。
② トラブルの背景を一緒に整理する
子どもは “事実” と “感情” を混同しがち。
ゆっくり整理してあげることで、解決力が育ちます。
• 「何があったの?」
• 「その時、どんな気持ちだった?」
• 「相手はどう思ったかな?」
• 「次はどうしたい?」
聞く → 整える → 一緒に考える
という流れがコツ。
③ 「自分の気持ちを伝える練習」をする
伝え方を知らないと、
・強く言いすぎる
・我慢しすぎる
になってしまいます。
おすすめフレーズは…
• 「私は〇〇と思ったよ」(主語を“私”で)
• 「〜はやめてほしいな」(禁止ではなくお願い)
• 「次はこうしたいよ」(提案)
家庭で“ロールプレイ”すると効果的です。
④ 相手を攻撃しない「距離の取り方」を教える
全員と仲良くする必要はありません。
「合わない子とは距離を置く」という選択も、立派な対処法です。
• 遊ぶ相手を変えてみる
• 同じ班のときは必要以上に近づかない
• 休み時間は別の活動をしてみる
“逃げる=弱い”ではなく、
“自分を守る方法” のひとつとして伝えてあげましょう。
⑤ 学校に相談するタイミングを知る
次のような場合は、早めに担任へ相談を。
• 同じ子とのトラブルが繰り返される
• 子どもが学校を嫌がる
• 家でイライラや涙が増える
• SNS・ゲームでのトラブルが絡む
“状況を知ってもらう”だけでも、先生側のフォローがしやすくなります。
発達特性のある子の場合のポイント
① 相手の気持ちを読み取りにくい
→ 状況カード や ロールプレイ で具体的に教える
② 刺激に敏感・こだわりで衝突が増える
→ 事前に「困ったときの合図」「ルール」を共有しておく
③ 言葉が先に攻撃的になることがある
→ 「言い直しモデル」を親が見せる(例:強い言い方→やわらかく言い直す)
④ トラブル=失敗ではない
→ 「こうやって学んでいくんだよ」と伝えて、自己肯定感を守ることが大切
子どもが“成長できるトラブル”もある
トラブルは避けられるものではありませんが、
実はそこには大きな学びがあります。
• 気持ちの調整
• 相手との距離感
• 言葉の選び方
• 自己理解
• 問題解決力
どれも、社会で生きていく上で欠かせない力。
親が “解決してあげる” のではなく、
“一緒に整理して、子ども自身が乗り越える力を育てる”
ことが最も大切です。
まとめ
小学生のお友達トラブルは、
年齢的にも発達的にも自然に起こるものです。
大事なのは…
• 気持ちを受け止め
• 状況を整理し
• 伝え方を教え
• 必要なときは距離をとり
• 学校と連携し
• 乗り越える方法を一緒に育てること
トラブルは“困りごと”でありながら、
子どもが大きく成長するチャンスでもあります。



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